家づくりにかける費用を圧縮するためには、
土地や外構の費用を圧縮すると共に、
家の費用も圧縮しなければいけません。
しかし、家の費用の圧縮は、
以下の3つの理由から以前に比べて難しくなっています。
1つ目が、建てる家の基準が
10年前に比べて格段に上がったこと。
つまり、耐震や断熱などの基準が上がったことにより
建築コストの費用が格段に上がりました。
2つ目は、脱炭素&戦争による原油高にともなって
原材料費が高騰してしまったことです。
かつ、おそらく建築費はさらに高騰し、
かつ高止まりするのではないか
と言われています。
実際にキッチンやユニットバス、照明器具や新建材、コンクリートなどの材料も
毎年のように高騰し続けています。
そして3つ目。
SNSの普及による
情報の拡散で歯止めが効きにくくなったことです。
いわゆる「インスタ映え」投稿が主体であるインスタグラムには、
憧れのアイデアが無数に投稿されているわけですから。
現在の建築事情としては、
コストを下げるどころか
10年前に比べてコストが大幅に上がってしまっています。
こんにちは^^
㈱すまいの達人 平塚です。
そのため弊社では
このプラス地獄の中から抜け出すために、
マイナス手段をお伝えすることで
不用意な建築コストの上昇を防いでいるわけですが、
その手段は大きく2つのカテゴリーに分かれます。
1つが、部材点数を減らすこと。
そしてもう1つが家の面積を減らすことです。
もちろん、後者を実現すれば
必然的に部材点数は減るので、
後者は前者の意味も含んでいるのですが、
ここでお伝えする前者は面積とは関係のない部材なので、
あえて分けてお伝えさせていただくことにします。
では今回は、前者について。
✔️無意識に増やしてしまう2つの部材
家という買い物は、
他の買い物と違って
1つ1つの商品に値札がつけられていません。
価格を意識することなく知らず知らずの間に
コストがアップする言葉をたくさん発してしまいます。
例えば、家の中のドアの本数です。
一般的に使用されている
高さが2mのドアなら約3万円、
弊社が標準で使用している
高さが2.4mのドアなら約4万円が
ドア1枚あたりに必要なのですが、
設計の段階でこの価格を知っている方は
まずいないと思います。
そのため、至る所に収納をつくっては
その全ての箇所にドアを設置していこうとします。
また、収納を通り抜ける動線が
今や当たり前となりつつありますが、
通り抜けるということは
入口と出口が別々になるということなので、
必然的にドアの本数は増えることになります。
さらに、家の中に廊下が多くなれば、
これもまたドアを増やす原因となります。
部屋から部屋へと移動するのに、
一旦廊下に出るとなれば、
その分ドアが余分に必要となるためです。
結果
知らない間にドアがたくさん出来てしまい
コストを押し上げてしまうことになってしまいます。
イメージとしては、
1本あたりのコストが高いハイドアを
数を抑えながら設置したお家と、
1本あたりのコストが安い普通のドアを
数を意識することなく設置したお家では
全然コストが違うという感じですね。
一例を挙げると、
4万円×10本=40万円(ハイドア)
3万円×20本=60万円(普通のドア)
という感じですね。
そして、ドア同様に
無意識に増やしてしまうもう1つの部材が窓です。
窓が少ないと暗い気がするし、
風通しも悪そうな気がするからです。
また、それに加えて、
親や知人といった周りの人たちが
窓はたくさんつくるように
アドバイスをしてくれるからです。
しかし、実際のところは、
家の明るさは窓の多さに比例しません。
なぜならどれだけ窓をつくっても、
ほとんどの家がカーテンによって
光を遮断してしまっているからです。
重要なのは
闇雲に窓をたくさんつくるのではなく、
光を遮断しない窓をつくることです。
加えて
カーテンがいらない窓を中心につくることが出来れば
窓そのものの本数を格段に減らすことも出来、
カーテンという部材までも同時にカットすることが出来ます。
窓が減れば、
耐震性も断熱性も上がり、
家具のレイアウトの自由度も増え、
コンセントの数も増やせますし
窓掃除の手間も戸締りの心配も外壁も汚れ減り、
収納もより多くつくれます
カーテン掃除もしなくて良いですしね。
間取りを考える時には、
ドアと同様に窓についても
真剣に考えていただけたらと思います。
おそらく窓のコストだけで2〜30万円
カーテンまで入れると合計5〜60万円程度
それに加えてシャッターも必要なくなれば
さらに2〜30万円程度コストカットが実現出来、
先程のドアも加えるとさらに2〜30万円ほど、
つまり合計100万円ほど
コストが変わってくる要素がありますので
ぜひ意識しながらこれからの家づくりの参考にして頂けたらと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました^^