弊社が建てるお家の特徴の一つに
「窓がないフラットな外観」がありますが、
もちろんこれにもきちんとした理由があります。
1つは、間取りを分からないようにすることで、
防犯性とプライバシー性を高め、
より居住性の高い住まいを実現するためです。
そして2つ目が、窓をはじめとした一切の部材を
正面からなくすことによって家を汚れにくくするため。
つまり、美しい状態が維持しやすくなれば、
外壁のメンテサイクルが長くなり、
結果、ランニングコストが抑えられるからです。
最後に3つ目が、家がカッコイイからです。
表向きは言い難いことですけどね(笑)
家に関しては、
「カッコ良さを優先した家=住みにくい家」
というレッテルがありますから。
おはようございます。
(株)すまいの達人 平塚です。
弊社で建てるお施主様はもちろん、
潜在的にかなり多くの方が、
どうせならカッコイイ家にしたいとおもうのは当然だとおもいます。
今回は、カッコイイ家をつくるためのルールについて
お伝えさせて頂こうと思います。
✔︎シンプルで簡単なルール
そのルールとは、
「部屋の配置や動線などを指定しないこと」です。
指定されると
その土地に合致しているかどうかに関係なく、
設計士はそれを優先して間取りを
つくらざるを得なくなるからです。
例えば、南向きの土地を買ったからといって、
リビングダイニングはもちろん、
寝室も子供部屋も全て南向きでつくってください
などと伝えてしまうと、これだけで描く前から
ほぼ間取りが決まったようなものになってしまいます。
1階だと、玄関・リビング・ダイニングが南で、
2階だと寝室、子供部屋が南、
そして、北には水回りと階段がくるといった感じでしょうか。
上記の間取りでプランを進めていくと、
かなり高い確率で玄関の真横に
リビングのエアコン室外機が
ちょこんと置かれることになります。
また、南向きの窓は全て大きな窓になるでしょうから、
パッと見ただけで間取りがほぼ完璧に分かってしまいます。
さらに、洗濯物を寝室のベランダに干すとなると、
いつも周りから洗濯物が丸見えになり、
生活臭が漂う住まいになってしまいます。
そして、この住まいは
居住性も決して良いとは言えません。
というのも2階につくった子供部屋は、
お子様が小さいうちは使わないため
どうしてもリビングが散らかりやすくなってしまいます。
幼少期から上記のような生活を送ると
それが当たり前になり
リビングは散らかっているのが当たり前という感覚になりがちです。
ボクがそうでしたから(笑)
進学と共にお子様が出て行った後も
別の用途として使いにくいというのもあります。
洗濯だって上下を行ったり来たり
しないといけないわけですしね。
毎日ホント大変です・・
弊社では便利屋さんの仕事もしているので、
もう何年も2階に上がっていない。という
お声を聞くことが多々あります。
この他、玄関→土間収納→ファミリークローゼット→洗面→
リビング(ダイニング)という風に、
通り抜け動線を指定したりするのも、
それだけで間取りを固定してしまうことになるし、
これに関しては、土地の向きによっては、
やるべきではない場合があります。
そもそも通り抜けにすると、
それだけで収納力が大きく低下してしまいますしね。
(通路を確保しないといけなくなるからです)
土地を決める前に、間取りをつくっておくのではなく
何が必要かを決めておくことが
重要だと思っています。
✔︎後は設計士のセンス次第!
要望を全く伝えない方がいいかというと
そういうわけではありません。
やりたいと思っていることはしっかり伝えるべきです。
(それによって必然的に間取りが決まってしまうような要望が
NGだということです)
しかし、これから家を建てられる方に
覚えておいて欲しいことは、
「間取りは環境によって決まる」ということ、
そして「外観は環境と間取りによって決まる」ということです。
間取りは
その土地に合わせてつくるべきだということ、
そして、外観はそれによって出来上がった
間取りと環境を考慮しながらつくりあげていくものだ、
ということです。
後は、設計士さんのセンス次第です。
最後までお読みいただきありがとうございました^^