家を建てるにあたって、
名義は単独の方がいいのか、
それとも夫婦共有にすべきなのか
で悩まれている方もいらっしゃると思います。
個人的には、基本
単独名義をオススメしているのですが、
事情によっては共有名義に
せざるを得ない場合があるのと、
共有名義にした方がいい場合があるので、
今回は、この2つの場合について
お伝えしていきたいと思います。
おはようございます^^
㈱すまいの達人 平塚です。
台風が迫って来てますね。。。
皆様のご無事をお祈りしています。
では、まずは
共有名義にせざるを得ない場合
からお伝えしていきます。
✔︎収入合算が必要な場合
主収入が旦那様と仮定し、お話させて頂きます。
仮に、家を建てるにあたって
銀行から3000万円を借りたいとしても、
旦那様が年収が400万円以内では、
基本、銀行から満額借りることが出来ません。
銀行が貸してくれる限度額は、
年収の5〜6倍程度だからです。
(この範囲を超えてお金を借りるのは、
ローン破綻の可能性を高める)
この場合、
奥様が働いているとしたら、
奥様の収入も合算して
ローンを申し込まざるを得なくなります。
結果、奥様も名義人になります。
(名義を入れなくていい場合もありますが、
住宅ローン控除のコトも考えると
名義人になった方がいいので詳しくは後ほど。)
では、続いて
共有にした方がいい場合について
お伝えしていきます。
✔︎住宅ローン控除を最大に使い切る
例えば、
住宅ローン控除の対象となる金額が3500万円で、
旦那様の年収が400万円、
奥様の年収が200万円だとしたら、
旦那様の持分を3分の2、奥様の持分を3分の1、
にすると、住宅ローン控除の枠を
いっぱいまで使い切ることが出来ます。
では、旦那様の所得税を8万円、
住民税を16万円、
奥様の所得税を4万円、
住民税を8万円と仮定して、
簡単に計算していきます。
1年目の年末の借入残高を
3430万円とし、毎年70万円ずつ
借入が減っていくと仮定すると、
このご夫婦が受けられるローン控除額は、
1年目:24.01万円
2年目:23.52万円
3年目:23.03万円
4年目:22.54万円
5年目:22.05万円
6年目:21.56万円
7年目:21.07万円
8年目:20.58万円
9年目:20.09万円
10年目:19.6万円
11年目:19.11万円
12年目:18.62万円
13年目:18.13万円
となるのですが、
仮に旦那様の単独名義で借入をしてしまった場合、
この恩恵を上限いっぱいに受けることが出来ません。
今後13年間、
旦那様の給料が変わらないとしたら、
旦那様が受けられる控除の限度額は
所得税8万円+住民税13.65万円を
合わせた計21.65万円となるためです。
(住民税は控除の上限は13.65万円です)
つまり、13年のうち、
最初の5年間は控除枠を使い切れていない
ということになります。
一方で、旦那様の名義を3分の2にし、
奥様の名義を3分の1入れてみると、
1年目から上限いっぱいまで
使えることになります。
以下、1年目の計算式です。
1年目の借入残高の0.7%=24.01万円
(↓控除可能な所得税と住民税の合計額↓)
旦那様:24.01万円×3分の2=約16万円
奥様:24.01万円×3分の1=約8万円
(↓返してもらえるお金の上限↓)
旦那様:8万円+13.65万円=21.65万円
奥様:3万円+6万円=9万円
共有名義にし
持分比率さえ間違えなければ、
住宅ローン控除の恩恵を最大まで
引き出すことが出来ます。
✔︎予算設定の基本
この2つに該当する場合は、
夫婦で住宅ローンを申し込むことになるのですが、
忘れてはいけないのが、
自分たちの収入とバランスが取れないような借入は
絶対にしてはいけないということです。
ここで、この話をすると長くなるので
今回は割愛しますが、
これからの暮らしのことを考えると、
銀行から借りてもいい額は、
年収をベースで考えるとしたら、
旦那様の年収の6倍までに
とどめておくべきだと思います。
400万円だとしたら2400万円、
500万円だとしたら3000万円、
600万円だとしたら3600万円ですね。
これを超えて借り入れするのは、
これからの不確実で不安定な社会の中では、
かなり危険だと思っています。
なので、出来れば
収入合算しなくていい範囲で、
家づくりをしてもらえたらと思います。
建築コストが上がってしまった現在、
なかなか難しい話かもしれませんが、
出来るだけ心がけながら
資金計画を立ててもらえればと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました^^